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「早く来いよ!」
再度威勢よく言った雪君。俺は少し考えてから目をそらしながら言う。
「あぁー、俺寝なきゃなー、なんて…。」
「こんなに早く寝るのか!?」
「えっと、ナオが寝なさいって…。」
この状況でビーハンをやると言ったら間違いなく無理矢理にでも話の輪に入れさせられるだろう。すると、俺の生活で睡眠時間などさほど大事ではないことを知っているはずの雪君はあっさり身を退いてくれた。
「そうだな!安里は今までの睡眠を取り返すべきだ!!!尚弘に言われた通りちゃんと6時間寝るんだぞ!?それより風呂入んねぇのか!?」
「今から…。」
俺の周りには何で母親気質な人ばかり居るのだろうか。騙すようで悪いが、ビーハンの為だ。俺は風呂に入ることにした。
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