廃人について

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救世主到来…!やって来たのは赤い髪を無造作に跳ねさせた男。制服を着崩し全体的に遊び人な雰囲気をしている。此方も相当美形であった。赤髪の男はニコニコしながら近づいて来た。 「通報されて来てみれば何で可愛い子ちゃん拉致ろうとしてんのさ。教師のくせに。」 え。こいつ教師だったのかよ。意外過ぎる…。するとその教師は疲れたように言葉をもらす。 「馬鹿か。理事長室に連れてくんだよ。こいつ、河波安里。」 すると赤髪の男は驚いた顔して俺をまじまじと見てきた。 「えぇー、これが噂の問題児かー。」 俺いつの間に問題児になったんだよ。何もやってないじゃん…。それから赤髪の男は満面の笑顔で言う。 「俺、瑛菜本海斗-エナモト カイト-。安里ちゃんの1つ先輩。一応風紀委員長だから。海斗先輩って呼んでねー。」 「はぁ…。」 って風紀委員長!?あなたが風紀乱してどうする。 「あぁっと、俺相原空夜-アイバラ クウヤ-。お前の担任だから。」 と、先生が言った。俺の担任だったのか。お初にお目にかかるな。
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