疾風の亡霊

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  1930年5月10日  北ガナクリア「ナツェル基地」  そこには飛行訓練を終えた戦闘が着陸していた。先頭には黒い機体、その後ろに追走する6機の緑の機体。それらはエプロンに進入し、ハンガーへと入り駐機した。  その駐機したきたいからパイロットが出てくる。 「今回はまずまずだったなぁ」  黒い機体から降りたのは顎髭を少しはやした柿崎鉄だ。クロガネは緑の機体から降りてきたパイロットにそう言う。 「あれでまずまずかよ!」 「教官厳しいっすよ……」 「疲れたぁ」  彼らは訓練生、といってももう訓練も終盤であとは見極めで合格すれば晴れて正式な北ガナ軍のパイロットになれるとこまできている。
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