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翌日教室に入ると、彼女はまだ登校していないようだった。
席につき、教科書とノートを机の中に入れていると、女子が三人おしゃべりをしながら教室に入って来る。
来た…彼女だ!
「んもうっ!美咲ったら!」
一人の女子が彼女の背中をポンっと叩いた。すると彼女はまた、あのキラキラと眩しい笑顔を見せる。
美咲ちゃん…って言うんだ。
かわいいな…
今日もまたポニーテール。
黒い輪ゴムでまとめているだけのシンプルなものだけど、彼女に余計な飾りなど必要無いと思った。
ちらちらと彼女の姿を目で追う。
すると彼女は、僕の席から二つ前の席にカバンを置いた。
席…こんなに近かったんだ。
そうか、いつも背中ばかり見ていたから、彼女ががあんなに素敵な笑顔で笑うって、知らなかったんだ。
ぼーっとそんな事を考えていると不意に
彼女と目が合った。
ーーーー ドキンッ ーーーー
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