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本人たちは断じて認めようとしないが、どこかしら似ているエリオットとレイラ。
そんな彼らを見ながら、肩をすくめてリーオがくすっと笑った。
「じゃあ、どこから行く?」
「あたしが思うに、案外図書室にいそうな気がするのよね。あたしたちからはとりあえず逃げたいけど、実は探してほしい、みたいな。」
あれ、意味わかんなくね?
今言った言葉を自分自身が理解出来なかったのか、首を傾げて自問自答するレイラ。
だが、エリオットからの視線に気付くと、怪訝そうに眉を潜めた。
「何よ?」
「……いや、同感だなって思ってよ。」
どうやらエリオットもレイラと同じことを考えていた様子。
レンが二人共を慕うのは、彼らが似た者同士だからなんだな…
先程から二人を見ていたリーオはそんなことを考えていた。
「じゃ、二人の意見も一致したことだ「「して(ない/ねぇ)!」」
「………わかったから。早く行こうよ?」
どれだけ一緒にされるのが嫌なのか……
もはや呆れ気味にため息をついて、三人で目的の図書室へ向かった。
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