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「だってさ、エリオット。頑張ってね。」
「うるせー」
「あら、ミスター.エリオットが相手ならあたしのが優勢ね。」
ふふん、とレンと腕を組み、勝ち誇ったようにエリオットを見るレイラ。
ばちばちとレイラとエリオットの間で火花が散った。
「レンはお前の所持物じゃねーよ。」
「貴方のでもないわ?」
「レンはものじゃないし。てかエリオット、なんで君 女子のミス.レイラとレンの取り合いしてんのさ。」
エリオットの言い分に淡々とツッコミを入れるリーオ。
そんな彼にエリオットは「お前は誰の味方なんだ!」と叫ぶ。
埒があかない………
試しにリーオはレンに尋ねる。
「ねえ、レン。エリオットとミス.レイラどっちが好き?」
「「!?」」
リーオの直球な質問に、ギャーギャー言い合っていたエリオットとレイラが一斉にレンを振り返った。
あまりの二人の必死さにレンは圧され、苦笑いをしながらも改めて思考を巡らす。
エリオットもレイラも、レンにとっては唯一無二の存在。
立場は違えど、優劣など付けようがない。
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