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「なな何するんさ蓮…!」
「そんなことを大きな声で言うな!!」
「今更さね!」
「……そうだけど!恥ずかしいでしょ!?」
「もうオレら公認の仲じゃん!
」
「そういう問題じゃない!」
朝っぱらから廊下でギャーギャー騒ぎまくる二人。
明らかにそれは周りの視線を集めていた。
と、そこへ。
「朝から仲がいいわね。」
ふふっと笑いながら駆け寄ってきた黒髪ツインテールの子。
二人と同じエクソシストのリナリーである。
「何言ってんのリナリー。この光景が仲良く見える?」
「だって、喧嘩するほど仲がいいって言うじゃない。」
あはは、と笑うリナリー。
その笑顔につられて、ふくれっ面をいていた蓮も笑い出す。
そんな二人をラビは幸せそうに見ていた。
「あ、ユウ」
ちょうどその時、三人の傍を通り掛かった黒髪の青年を蓮が呼び止めた。
彼も同じエクソシストの神田ユウ。いつもはポニーテールに纏めた黒髪を今は下で一本に纏めている。
「あんだよ?」
相変わらず目つきが悪い上に口も悪い。
神田とはアジア支部にいたころからの知り合いである蓮は、呆れたように苦笑いする。
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