いつまでも君を想う

3/13

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
「なな何するんさ蓮…!」 「そんなことを大きな声で言うな!!」 「今更さね!」 「……そうだけど!恥ずかしいでしょ!?」 「もうオレら公認の仲じゃん! 」 「そういう問題じゃない!」 朝っぱらから廊下でギャーギャー騒ぎまくる二人。 明らかにそれは周りの視線を集めていた。 と、そこへ。 「朝から仲がいいわね。」 ふふっと笑いながら駆け寄ってきた黒髪ツインテールの子。 二人と同じエクソシストのリナリーである。 「何言ってんのリナリー。この光景が仲良く見える?」 「だって、喧嘩するほど仲がいいって言うじゃない。」 あはは、と笑うリナリー。 その笑顔につられて、ふくれっ面をいていた蓮も笑い出す。 そんな二人をラビは幸せそうに見ていた。 「あ、ユウ」 ちょうどその時、三人の傍を通り掛かった黒髪の青年を蓮が呼び止めた。 彼も同じエクソシストの神田ユウ。いつもはポニーテールに纏めた黒髪を今は下で一本に纏めている。 「あんだよ?」 相変わらず目つきが悪い上に口も悪い。 神田とはアジア支部にいたころからの知り合いである蓮は、呆れたように苦笑いする。 .
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加