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流石、あの二人の血を継いでいることはある。
「なら、わしは基本はお主へのサポートに徹するとしよう。実戦───といったところでお主の場合は精々稽古や大会くらいであろう?真剣でやったことはあるまい。故にわしがお主に憑依して指示を出し、お主を敵の攻撃から守ってやろろうというわけじゃ」
「ん、分かった。そうしてくれるか」
あぁそうそうと龍二はついでに
「なぁ、アンタの『蒼炎』って俺にも使えるのか?」
と青龍に訊くと
「───今はまだ無理じゃな。が、じきに使えるようになろうよ」
と答えた。
途端龍二の眼の前が白くなり始めた。
「ふむ、そろそろか・・・・・・・・・」
青龍は一人呟くと龍二に別れを告げた。
「また、会おうぞ」
やがて何も見えなくなった。
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