一 異世界

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 流石、あの二人の血を継いでいることはある。 「なら、わしは基本はお主へのサポートに徹するとしよう。実戦───といったところでお主の場合は精々稽古や大会くらいであろう?真剣でやったことはあるまい。故にわしがお主に憑依して指示を出し、お主を敵の攻撃から守ってやろろうというわけじゃ」 「ん、分かった。そうしてくれるか」  あぁそうそうと龍二はついでに 「なぁ、アンタの『蒼炎』って俺にも使えるのか?」 と青龍に訊くと 「───今はまだ無理じゃな。が、じきに使えるようになろうよ」 と答えた。  途端龍二の眼の前が白くなり始めた。 「ふむ、そろそろか・・・・・・・・・」  青龍は一人呟くと龍二に別れを告げた。 「また、会おうぞ」  やがて何も見えなくなった。
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