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如月さんはずっと笑ってる。
その笑顔が、私は嫌だった。
…偽父親の、面影と重なって……。
「そぉだけどぉ…せんせぇが言ってた事だしぃ……樹里にだけぇ、教えてくれたってぃうかぁ~」
「……さっきから黙って聞いてりゃ……調子こいてんじゃないわよ樹里!!」
美月が、如月さんの首元を掴んだ。
「やだ、野蛮~…離してよぉ、美月ぃ」
「うるさい!!あんた嘘ついてるってもろばれなのよ!!」
「嘘なんか……ついてないのにぃ…もぉいいよぉ、美月のばぁか!!」
「馬鹿はそっちよ!!」
私は、二人を止める余裕もなかった。
……やっぱり、私は、迷惑な存在なのかな……。
もう、諦めなきゃ、いけないのかな……?
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