欲しがりお姫様

樹里の計画

美月は……帰って行った。

……はぁあ～まだ7時じゃなぁい…。

何しよぅかなぁ……。

……そう思った時に、樹里のケータイが鳴った。

｢…誰ぇ?…あ、笑じゃん…｣

二階堂笑……高校で初めてできた友達…。

樹里の外見でギャルだと判断してぇ、声かけてきたんだと思うんだよねぇ…。

樹里、別にギャルじゃないのに……。

｢もっし～?笑?どぉしたのぉ?｣

[あ、樹里～今何処いんの?]

電話ごしに聞こえる笑の声………何処か外にいるのかなぁ……?

｢今学校だよぉ～?笑何処いんのぉ?カラオケぇ?｣

他の人の声が聞こえる。

きっと、合コン中だろぉな……。

[そうだよ～!!萌花もいるよ～!!ってか何で学校にいんの!?]

｢後で話すわぁ…で、何処のカラオケぇ?樹里も行っていぃのぉ?｣

[もちだよ～!!ってかそのために電話したんだし～!!駅前のハチカラだよ～!!待ってるからね～!!]

｢分かったぁ…今から行くねぇ｣

……合コンかぁ…久しぶりだなぁ……。