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一方その頃、ラグナとハザマは睨み合っていた
「テメェ!!あんま調子のるとマジぶっ殺すぞ!!」
「うっぜぇ!ちょーウゼーよ!黙っとけやクソ犬が!」
何故彼らがこんな状況になったのかというと少し時間をさかのぼる
試合が終わりグラウンドの片隅でラグナ達が休んでいたときだった
試合で動かなかったハザマに対しラグナが文句を言いだしたのであった
「おぃ!なんでテメェ棒立ちだったんだよ!」
「…あ?何か文句あっか?俺はやる気ねぇんだよ。」
金網に寄りかかり座っているハザマの正面に立ちふさがって言った
「つかテメェだって最初ルールわかってなかったろうが。」
「あのミスは色々な場面で取り返したろうが!」
「二人共、少し落ち着くでござ…」
「テメェ!!あんま調子のるとマジぶっ殺すぞ!!」
「うっぜぇ!ちょーウゼーよ!黙っとけやクソ犬が!」
そしてさっきのセリフへと戻るのであった
一触即発の状況をバングが間に入り仲を取り繕うとしていた
「つか前から思ってたんだよ!テメェだけは全力でぶっ殺す!!」
「ハッ!!いいぜ!来いや、クソ犬が!怪我してもしんねぇぞ!!」
いつもならどちらも得物を構えているところを持ち合わせていないから、拳を握りしめ構えていた
ダッと二人が走りだした瞬間
「…風林火山。」
バングの体から金色のオーラがたちのぼり始め、そして一瞬にして消えた
「「オラァ!!」」
二人が拳を同時に突き出した
しかしどちらも当たる前に吹き飛んでいった
二人の間には消えていたバングがたっていた
「二人共、少し頭を冷やすでごさるよ。確かにラグナ殿の言う事も正しいでござるが、ハザマ殿にはハザマ殿なりの考えがあるでごさるよ。」
「…クソが。」
「…チッ。筋肉野郎がわかった振りしてんじゃねぇぞ。」
二人共バングの言葉を聞いて頭を冷やしたようであった
しかし場の空気は変わらず固まったままであった
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