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「マジぶっ殺す!!」
フェンスで囲まれた屋上で白髪を風が暴れさせるのも気にせずラグナは叫んだ
「来いよ、子犬ちゃん!遊んでやっから!!」
正面に対峙するハザマは制服の裾からナイフをスルリと取り出し構えた
「どっちが本当の頭か白黒つけてやるよ!!」
叫んでラグナは木刀を構えて走り出した
二人がぶつかるまで3mという所で背後に忍び寄っていたテイガーが二人の襟首を軽々と摘み上げた
「二人共授業が始まるぞ。」
「なっ!?おい!!赤鬼!放しやがれ!!」
「ったく…ギャンギャンわめくな。子犬がよぉ。」
手足をバタつかせるラグナとは逆にダランと力無くハザマはぶら下げられていた
「二人共、私の身にもなってくれないか…」
呆れながらテイガーは教室へと歩きだした
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