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「起立。」
クラス委員長のジンがチャイムに合わせて号令をかけた
「礼。着席。」
「それでは授業を始めるわ。」
「「「教えて!!ライチ先生ー!!」」」
「違います!それは本作です!ここでは英語科教師兼1年B組の担任です!」
「ライチ先生!今日も美しいでござ…」
「気を取り直して…(コホン!)始めるわ。」
「せ…拙者の話も聞いてくれでござるよ…」
「まずは…この単語よ。」
ライチ先生は淡々とバングの言葉を無視して黒板に英単語をかいた
『chance(偶然)』
「これの読み方を…」
「ハイ!拙者なら解るでござるよ!」
バングが勢い良く手を挙げ振っているのを無視してライチ先生は教室を見渡した
「そうね…ラグナ君。この単語の読み方よ。」
「あぁ?えっと…チ…」
ラグナはブツブツと「チ」という言葉を繰り返しつぶやいていた
「おや、おやおや?ラグナ君はその単語も解らないのですか?」
「アァ?テメェは解んのかよ!」
「えぇ。簡単ですよ。チャンス。偶然という意味です。当たりですよね、ライチ先生?」
「えぇ。ハザマ君の答えで正解です。」
「まぁ、アナタのような喧嘩ばかりの子犬ちゃんには難しいでしょうねぇ。」
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