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「明智殿はどうするつもりだ?」
「調度良いから彼奴に援軍に向かわせる。
接待の任を解き、さっき坂本城に帰したところだ」
それを聞いた土方はやはりな…と更に顔が険しくなる。
信長は憮然としてそれを見据えた。
「何がやはりなんだ」
「まだ確証がある訳じゃねえから言えねえよ。
それより信長、備中高松城はそんなにキツいのか?」
「ふん、援軍まで出してやるんだ。そこまで手こずられては困るな」
頭の中では光秀の先程の様子が浮かぶ。
何が理由で仕置きを受ける羽目になったのか―――そこをついても今更だ。
それよりも光秀の言葉は、信長の命令よりも前の話だ。
それを何故知っていた?
信長の性格を見越してのことか?
…いや、俺が明智殿に会ったのは信長が伝令に会いに蔵を離れてからそう時は経ってない。
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