鬼が嘆いた日

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「しつこいのぅ、歳。 そんなに心配なら貴様が体を張って俺を守ればよかろうが」 「そうだ、いざとなったら盾になれ」 「わぁったよ、うるせぇな! 命を張ってでも守ってやるよ」 「その意気だ!」 してやられたような気がするのは気のせいか…? 勇んで答えた気持ちに嘘はないが、まんまとのせられたことに土方は口をつぐんだ。 「くくく…さて、参るぞ!」 おぉーっ! ぞろぞろと本能寺に入る兵たち。 土方はそれを見送る。 改めて見る本能寺は、やけに大きく見えたのだった…。
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