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「…」
ラビは去っていく神田の背中を見ながら、微笑む
――何であんなこと聞いたんさ?
微笑むラビの顔は悲しそうだった
――確かにもっと早ければ…
結局は…サダメ
そうなるウンメイ
持ってきた朝食を眺める
――でも、助けてあげたい――
「…!?」
ラビは頭を振る
――俺は〝ブックマン〟だ…
ラビの顔から笑顔が無くなる
そして陽気ないつもの笑顔になった
貼り付けられたような
面を被ってるような笑顔
「…ラナー!入るさー!」
けどその笑顔は誰にも見抜けない
染み付いた笑顔
ラビ本人でさえ、もう本当の笑い方を忘れてしまったかもしれない
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