春の風

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 昼の放課  仁「最近、発作なくなってきたね。」  和「うん。そうだね。仁の協力のおかげかな?」    仁「あっちの方は どうなの?」  和「んー。やっぱ、徐々に力が強くなってるかな?最近じゃ、小さな地割れや、竜巻も起こせるようになった。」  仁「すげーな・・。ま、セーブ出来てんなら効果があったってことだよな?」  和「仁の方は?」  仁「オレ?俺はもう発作なくなった。もう、完璧に覚醒したって事じゃね?」  和「雄一も、聖もそう言ってたね。俺だけかー。」  仁「仕方ないじゃん。お前、青竜じゃなかったんだし。」    和「いやいや、青竜だし。青竜だけど、黄竜にもなるだけで・・・。」    仁「どっちでもいーや。でさ、今日は和也んちでいい?」    仁と和也は、いまだにお互いの家を ほとんど毎日行き来していた。  和「いーよ。何か食べたいもんある?」 そこへ、雄一と竜也がやってきた。  竜「なになに?新婚みたいな会話だね~♪」  仁「るせーよ。」    雄「よく作ってもらってんだ?」  仁「うん。和也 料理上手いからさー。」  和「作るの好きだし。」    竜「オレも食べたーい。」  雄「たっちゃん、邪魔しちゃ悪いよー。」  仁「は?!邪魔? そういう関係じゃねーし。」  和「竜也と雄一も来る?」  竜「いーのぉ?」  和「いいよ。おいでよ。」  仁「ちっ!」  竜「あー!仁、舌打ちしたー!!」  和「じゃあ、学校終わったらおいでよ。仁は、買い物に付き合ってよ。」  仁「はいはーい。」  和「雄一、聖と淳之介も誘っておいて。」  雄「了解!」  仁「ちぇーっ。料理独り占め出来ねーじゃん。」   和「ガキ・・・。いつでも作ってやるからいいじゃんか。」  仁「いいけどさーー。」  ふて腐れる仁を見て、笑ってしまう。 本当、分かりやすい奴。  でも、料理を独り占め出来ないからふて腐れてる?  2人の時間が無くなるから ふて腐れてる?
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