春の風

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  学校帰り、和也と仁は いつものスーパーに寄った。  目立つ2人は、スーパーの従業員の中でも よく話題になっていた。  「また あの子達来てるわよ。」  「本当に、キレイな子達ね~。」  「高校生?」「あの、お金持ち学校の生徒らしいわよ。」  「あー、喜多川高校ね。」  「聞いたことある。喜多川の2トップ?」  「喜多川ってイケメン揃いで、中でも6人のすごいイケメンがいるらしいよ。」  「ホント?」「見てみたいわー。」  前に比べて、周りの目を気にしなくなった和也。 従業員の噂話も、聞こえぬふりでやり過ごす。  和「仁。何食べたい?」  仁「今日 みんな来んだろー?・・・あ、手巻き寿司!」    和「いいかも。すし飯作って、材料置いてけばいいもんね。楽だし、そうしよう♪」  淳「よう!仁!!」  淳之介と聖が 声をかけてきた。    仁「あれ?どーしたの2人?」  聖「あれだよ、雄一から 和也んちに来いって誘われて、今 菓子でも買って行こうかと思ってさ。」     和「なーんだ。気ぃ使わなくていいよ。」  仁「今日ね、手巻き作るの!」   聖「!いーねー♪」  仁「これから材料買うんだ。一緒に選ぼうぜ!」  淳「・・・2人とも浮かれてるね。」  和「ガキだよな・・・。」  
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