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仁の父親が、病院まで迎えに来て 母親だけは先に帰宅させた。
仁は父親に
「おじいちゃんに、心配する必要は もうないって伝えておいてね。」
と 言った。
それから仁は、一人で病院の応接室に入った。
和「仁・・・ありがとう・・・」そこには 和也がいた。
仁「何 言ってんの。」
和「まだ研究はこれからだけど、オレの為にこれからも血を採取されるかもしれないんだよ。」
仁「いーよ別に。なんなら、直接どう?」
仁は、首筋を和也に向ける。
和「・・・やめろよ。笑えない。」
仁「悪ぃ、悪ぃ。」
和「他の奴のなんて全然吸う気にならないのに、仁のだけは・・我慢してるんだから・・。」
仁「え?マジで!?」
和「前に・・・一度吸っちゃっただろ?」
仁「あ、あれ・・。指のね。」
和「相当、我慢した。」
仁「え?そうなの?」
和「お前の血、めちゃいい香りするし、甘いし・・・。」
仁「げ!!マジで?」
和「だから、冗談でも言うな。我慢できなくなる。」
仁「…別に、本当にいいんだけどな・・・。」
和「え?」
仁「いや、何でもねーよ。」
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