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「あっ、お前ら何話してんの?」
そう言って話しかけてきたのは、杜甫 萩(とほ しゅう)。
クラスメイトであり、私の幼なじみだ。いつも思うがこいつの名前は、すごく変だな。
でも本人はこの名前を気に入っているらしく、名前を馬鹿にするととても怒る。
そして萩は、翠のことが好きだ。
「おっ、愛しの翠ちゃんに話しかけに来たのか?(笑)」
翠に聞こえないよう、萩の耳元でこっそりしゃべる。
すると、
「なっ、、!俺はお前のことが好っ、、大嫌いだ!!」
顔を赤くさせながら、喋る萩。
いや、私は翠のことを言ったのに、なんでいきなり私のことが嫌いとか言ってんだ。
「ああ、そう。私もお前のことが嫌い。」
とりあえず適当に答える。
「えっ、、!」
さっきまで赤かった顔が、急に青くなる。
、、やっぱり萩をからかうのは、面白い。
「嘘だよ、ウ・ソ。」
私がそう言うと、ホッとしたようにため息をつく。
幼なじみの私に嫌いって言われただけでも、こんなに傷つくんだ。
萩が好きな翠に嫌いって言われたら、多分これの10倍ぐらい傷つくだろう。
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