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「ああ…温泉行きたい…」
「何で温泉なんだ?」
「えっ…?だって肩は凝ってるし、体はダルいし、動く気力もないし…」
「あ~、確かに使い物にならんわけだな…、よし!とりあえず肩揉みはしてやる!」
「えっ…?ちょっ…兄さ」
ベキバキボキベキベキッ!!
「いってぇぇぇぇぇっ!!!!!!!」
肩から物凄い激痛が走る、痛い!痛い!これは痛いってレベルではない!!
笑いながら謝ってくる兄さん
「あ…わりぃ、そこまで凝ってるとは思わなくてよ」
「兄さん…下手くそ…」
「なんだとコラッ!ぶち殺すぞ!」
兄さんはキレてるけど、なんかもう、とにかく温泉に行きたい思いで、なにも考えられない…、早く温泉に行きたいが…動けない…、さっきの激痛で動けない…、クソッ…なんてこった…兄さんの…下手くそ…!
仕方ない…奥の手だ…。
「…兄さん…」
「なんだよ!」
「温泉まで運んで…」
「自分で行け」
「体が動けない…」
「知るか」
あぁ…兄さんが完全に拗ねた…、ちくしょう…他に方法は……っ!そうだ!
「兄さん…!」
「なんだよ!」
「運んでくれたら…ショートケーキを10個買ってやる…!!」
ピコーン
あっ、きた…!
「よし良いだろ!運んでやる!」
「兄さん…ありがとう…」
そして、俺は兄さんに肩で担がれながら温泉に向かっていった
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