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「ったく、あっちいなぁー」
季節は夏。青く澄み渡きった空の中をセミ達がせわしく飛び交っていた。太陽も歩いている俺たちを真っ黒にしようとギラギラと輝いている。様に見える。
「おい、早くいこうぜ修哉」
「ん、ああ」
今日遅刻すると1ヶ月トイレ掃除だ。さすがに今日ぐらいは学校に遅れず行かないとな。
キラッ
何かの気配がしてオレは、後ろを振り返った。
あれ、今上の方で何か光んなかったか?
「もう置いてくからな」
「ちょ、待てって宮本」
もう一度光った方を振り返ったが、ただいつもどおりの空が広がっているだけだった。あれ、さっきのは気のせいだったのか。
俺は振り返って宮本の後を追った。
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