第一夜 出会いと夏休み

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「・・・じゃ最後に、吉田 灯」 「はい!」 コレは吉田 灯(よしだ あかり)。9月26日生まれで年は15でこのB組の学級委員長。将来は歌手になるのが夢らしい。って、さっきからオレは誰に説明してるんだ? ・・・まっ、いいか。 「と、いうわけで1年B組全員出席。1学期最後に全員集合できてよかった、よかった。じゃ次全校集会だから学級委員長ヨロシク」 「分かりました」  そう明日から堂本高校は夏休みに入る。海に花火大会、肝試しなど楽しい事が盛りだくさんの高校生にとっては年に1回のビックイベントだ。何をしようか考えるので精一杯で、校長の話なんか耳に入らなかった。 「・・・・・明日から休みだからって気ィ抜くんじゃないよ!家に着いてからが夏休みだからね!じゃあ解散」 そしてあっという間に放課後。帰る支度をしていると宮本が話しかけてきた。 「おい修哉、今日の部活9時に夢乃丘集合でいいんだよな」 宮本に言われてオレはある事を思い出した。 あー、そういえば今日はあれの日だったな。 「ああ、灯にもそう言っといてくれ」 「分かった、言っとくよ」 そう言うと、宮本は教室から出ていった。 俺と宮本と灯。何の共通点もなさそうなオレ達にも1つだけ共通点があるんだ。
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