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教室に入って来たのは学年1、モテる男。"川端真守"。
ひそかに光香に恋心を抱いている。
「別に…」
プイッと、そっぽを向く光香の手を握る真守。
「なっ!!」
顔を赤くする光香をしりめに手の力を入れる。
「相変わらず、きれいな指してんな」
「触んないでよ!」
パシッ――
光香は真守の頬を思い切り叩いた。
「わかったわかった。ごめんよー」
真守は手をひらひらと振りながら教室を出ていく。
光香は握られた手に口づけをする。
(この右手は…大切なのに…)
大粒の涙を流す光香。
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