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(授業、だるかったな…)
心の中でボヤく透弥。
大きなあくびをした瞬間、朝の彼女が教室に足音立てずに透弥の前の席のやつの椅子に座っていた。
「ぅわっ!?」
ガターンッ――
驚きのあまり椅子から落ちた透弥を見てクスクス笑う彼女。
「大丈夫?」
「あ…はい…」
「この前はありがとうね」
彼女が笑って差し伸べた手に掴まり透弥が立ち上がる。
「え…」
「中学生と間違われて頭にきて、ちゃんとお礼、言えなくてごめんね…」
素直に謝る彼女を見てドキッと胸が大きく反応する。
「ぃや…間違って、すいませんでした…中学生と」
「この身長だから仕方ないから」
「あの…今、自分で言っといて傷付いてますよね」
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