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遠目だと、ずっと気付かなかったけど……。 昨日、間近で見たとき、その澄んだ瞳に吸い込まれそうになった。 少し日焼けしたキレイな肌、整った顔立ち。 まだ少年のあどけなさを残したその表情は、可愛らしくもあり、格好良くもあり。 ハスキーな声がまた、彼の魅力のひとつになっていた。 ……あっ、ヤバイ。 胸の奥、きゅう……ってなってきた。 うつ伏せになっている彼の、柔らかそうな髪の毛を見てるだけで、切ない気持ちが私の体を支配する。 ……おかしいな。 だって、年下すぎるよ。 まだ、自分の気持ちを肯定できない。 これだけの感情を胸に抱いても、窓と窓との隔たりが、年齢の隔たりと同じように何かをリアルから遠ざけている気がする。
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