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彼は小首を傾げて、試すような瞳を私に向けてきた。
「……オネーサン、さあ……」
「…………は、はい……?」
間をあけて、混乱している私にほんの少し詰め寄る。
「なんで昨日いなかったの?」
「……えっ……」
え…………!?
き、昨日?
昨日って、何だっけ?
えーと、えーと……?
大混乱する頭で必死に考える。
昨日、昨日……?
すると彼はしびれを切らしたように、大きくため息をついた。
「だからさぁ、学校! 学校にだよ」
「が、学校?」
「そーだよ。 いなかったでしょ?」
「あ、う、うん。 風邪で休んでたから……」
……って、
ちょっと待った!
確かに休んでたけど。
その通りなんだけど!
そのことを、知ってるってことは、やっぱり……?
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