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因縁を吹っ掛けてきたのは、同じクラスだろう?男子だった。
だろうとは、クラスの連中の顔など二日目にして覚えているはずもない。
「なにじっと見つめて黙ってんだよ」
睨んでくる男子。
ぼーっとしている俺。
なにやらいじめの対象に認定されてしまったようだ。
これはなんとか現状からの脱却を試みなくては。
「何をぼーっとして…」
目の前の男子が胸ぐらをつかみ、そのまま立ち上がらせ、その勢いに任せて、
「俺、参上!」
変な奴が来た。
そして勢いに任せて振りかぶった右拳はそのままそいつに叩き込んでしまった。
「あいたっ!」
そいつはそのままぶっ飛んで机に背中をぶつけ、気を失った。
俺をいじめようとした男子も事態の把握が出来ずに、ぽかんとしている。
登校している何人かも、皆がこちらを向き、皆が同じようにぽかんとしている。
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