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「昨日ぶり、ところで隣の美人さんはどなた?」
校門の前であったのは、昨日殴り飛ばしてしまった田嶋だった。
「おぅ、おはよう…
美人って…」
答えるのを遮って、田嶋は姉の手を取ると膝まずき、その甲に軽くキスをした。
「結婚して下さい」
躊躇なく、田嶋の頬に力いっぱいの拳を叩きこんだ。
ふっとび、二日続けて気絶した田嶋の始終をちらとも見ることなく、俺の腕に絡んできた姉を引き離す気力もなく、少し田嶋に同情してしまった。
そして、職員室が俺達を待っている。
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