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彼が一つ上であることが判明した。 家は同県内だが、片道車で1時間くらい掛かる距離だという事もわかった。 彼女も居ない事もわかった。 寂しがり屋で、少し変わり者だという事もわかった。 そして、もう一つ 彼からのメールの第1弾で、 『俺は、真面目だから。これは良いところでもあり、悪いところでもある。』 という告白を受けた時に、 「不真面目より、チャラいより、真面目なんだから、いいじゃん。」 と思いながら、何でいちいちそんな前置きするのかな? と思ったりもした。 だから、あぁ、真面目なんだな。 って事もわかった。 メールの文面を見ていて気付いた事がある。 彼は顔文字や絵文字を使わない。 あたしは、当たり前のように絵文字、顔文字を使ってメールを打つ。 ふと、『もしかしたら、この人凄く歳上のオジサマなのかも!?あたし騙されてるかも?』 そんな疑問を抱きつつ、 『ま、いっか。 本人は真面目だと言ってるし、暇潰し相手で、適当にメールしとけば。』 なんて思いながら、メールを始めて一週間が過ぎた頃。
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