集いし参加者達

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「ったく、月火ちゃんも勝手だよな。彼氏とのデートだからって僕を引き離す必要はないだろうに」 そう呟いたのは普通より少し変わった体を持つ青年阿良々木暦。妹のデートに同行しようとして家から叩き出された変態紳士である。 家から叩き出されるというのは一応受験生である彼からすればあまり良い事ではないのだが、彼は持ち前の前向きな思考を使ってそれを無視している。 今このときも知り合いの小学五年生はどこにいるのか、などと次なる変態行為の目標を探しているのだ。 言いたくはないがある物語の主人公とは思えない見境のなさである。 「お前様、お前様の感情はこちらに流れてきておる事を忘れないでくれいないかの。あまり欲に溺れた思考をされると儂も寝づらい」 そしてその見境のなさに最も苦労しているのは彼の影に住む吸血鬼、忍野忍だ。 お互いが深くつながっている二人は阿良々木暦の感情が忍野忍に影響を及ぼすようになっている。 故に阿良々木暦が変態でありすぎると忍野忍も変態になってしまう可能性があるのだ。 
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