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「そっか、分かった。じゃあまにわにさん、宜しくお願いします……なんだか、女の人を呼んでいるとは思えないね」
「そうですね」
そう言って、二人はまた穏やかに笑う。
まるで友達のように笑い会う二人は、これから数日間、生と死が交差する戦いに身を投じるとは思えないほどに生き生きとしていた。
「そういえば、私はあなたをどのように呼べばいいですか? 私としても呼び方があった方が嬉しいのですが」
明るい雰囲気の中、今度はサーヴァントの方から勇魚に尋ねる。
戦いの上で呼び名がないと不便というのもあるがしかし、『まにわに』がパートナーの事を知りたいと思った結果でもある。
「私は普通に、勇魚ってよんでもらいたいな。橘勇魚っていう名前だから」
「わかりました。では勇魚、これからよろしくお願いしますね」
こうして、冬木の町から離れた辺境の地で一組のマスターとサーヴァントが結ばれた。
今聖杯戦争において最も強固で、今聖杯戦争中最も儚い絆が。
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