第1章

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「…寒い」 なんで4月なのにこんなにも寒いんだろう… いや、4月だから寒いんだ… 父親の転勤で今日から 都会での生活になる。 前に住んでたところは 町はは綺麗だし、食べ物は美味しいし 友達は作らなかったけど… 族の姫はやった… もう…あんなのやっても つまらない 怖くなったら 私を置いて逃げる… 最悪な人達の集まり 「…ってか…学校近くない?」 カーテンを開けたら学校のチャイムが聞こえるぐらいね近さだった。 …チャイム? 「あ…寝坊だ」 私はキッチンに置いてあったバナナとヨーグルトを食べて家を出た 「家より外のほうが暖かいや…」 暖かい太陽の光と 少し冷たい風が 私を此処に迎えてくれたみたいだった 「…やっと着いた…家からは近い はずなのに、以外と遠いな」 よし…明日からは寝坊…じゃなくて、早く起きよ 「…ぶはっ!」 「…!?」 なに…こいつ…人の顔見て笑ってるよ…? 「くっ…ごめ…ツボる…ぶはっ!」 「…そんなに面白かった?」 私と同い年位の男はやっと息を整えてまた私に話し掛けた 「スッゴく面白い独り言だったよ…」 わけがわからない… ただ独り言を言っていただけなのに… 男は私の機嫌が悪くなったのを察知して、 また笑いそうになったのを 「おっと…」といって自分の口を塞いだ 「…ごめんごめん、誰かと話してるのかと思ったら、独り言で…」 これは調度いいな… 理事長室までの行き方を教えて貰うか… 「…ねぇ」 私が男を覗き込むと紳士スマイルで「なに?」って顔してきた 「一人で喋ってて可哀相に見えた?」 「…?半分ぐらいかな?」 私があと半分は?って聞いたら、面白い答えが帰ってきた。 「あと半分は…」 男はそこまで言って私の耳元で囁いた 「綺麗で 誰も近づけさせないオーラ…でてるって思った」 「…いい答えだね」 私はクスクスと笑ってまた男を見た 「…じゃあさ、その半分思った可哀相な子の方をさぁ理事長室まで案内してよ」 男は私を見て一瞬ビックリしていたけどまたさっきの紳士スマイルで 「仰せのままに」と言って私にまた近づいてきた 「じゃあ、名前…教えて?」 「…ヤダ」 「じゃあ教えてあげない」 「…そういわないでよ、 …カミカワユウサン」 男の顔は一気に離れ、動揺が隠せていなかった。
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