プロローグ

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…あの頃、私は君が好きで、大好きで。 一緒に居られるなら、どこへだって行けると思っていた。 だけど、 「…俺、お前の相手疲れた。」 「……え?」 「たいくつなの。ね?だから、別れよ?」 君の言葉は、私の心に深く突き刺さって、 頭が真っ白になった。 いつもの冷静さは。 いつもの笑顔はどこかへ消えて、 私だけが、周りの景色に浮いていた。 今まで、何もかも完璧な君に、必死にしがみついて歩いてきた私は、 その瞬間、君と言う支えをなくした。
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