1人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は同僚と飲みに行っていた。
「そーいえば河野、知ってるか?」
「なにが?」
「斎藤が来週結婚するんだってよ。」
「え、嘘っ!」
俺の名前は河野翔夜。25歳。とあるIT会社で働いている。
隣にいる彼は高澤拓。俺と同僚で真奈美と共に中学時代からの親友である。
斎藤と言うのは同じく同僚で俺らとは結構親しい。
「あのモテなかった斎藤が結婚したのか…」
「確かだぞ。なんせ俺の妹がお嫁さんだからな。」
俺は飲んでた酒を吹き出してしまった。
「はあ?!妹さんってまだ高校生だろ!」
「もう卒業したさ。今は大学生。ま、人生何があるか分からないもんよ。斎藤もイイやつだし。」
「大学って、もうそんなに経ったのか。俺が見たときはまだ赤ちゃんだったな。」
「早いよなぁ…俺達も早く相手見つけなきゃな。」
確かに、今のうちに相手を見つけとかないと三十路に入ってしまう可能性が高い。
俺みたいなやつに好意を寄せてくる女がこの世にいるもんだろうか。いや、いない。絶対。
最初のコメントを投稿しよう!