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ふと、高澤がこんなことを言い出した。これが俺の運命を変えたんだ。
「…なぁ河野。…キャバクラ行かねぇか。」
断る理由も無くついてったのが間違いだった。
女好きの高澤がキャバ嬢と飲んでいる間、俺は暇だったので適当に指名をいれたのだ。
今夜は特になにも予定がなかったので、その子と遊ぼうと思った。
「ご指名ありがとーございまぁす!マナでー…――――え?」
顔を見た瞬間分かった。
「ま、真奈美?」
「翔ちゃん…」
そこからの俺の行動はおかしかった。
勘定し、彼女を外に連れ出し、とにかく走った。
なぜ彼女がここにいるんだ?!
ちゃんとした理由が聞きたい。聞きたい聞きたい聞きたい聞きたい。
走りながら聞いた。
「おまっ!なんであんなトコっ」
「しょ、翔ちゃん!ここじゃダメ!あそこで…」
息を上げた彼女が指差したのはラブホテルだった。
「入ろ?」
俺も疲れてたんだ。
とにかく休める場所がそこしかなかっただけなんだ。
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