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「ゆうと?いい加減、起きて。もう8時だよ」 「…ん…うぅ、」 誰かの声で目が覚めた。 いつのまにか寝てたみたいで、カーテンの隙間からは日差しがこぼれていた。 その眩しさに耐えながら、ゆっくりと目を開けると、見覚えのある顔が目の前にあった。 「…けいと?」 「あ…、起きた?ごめんね、勝手にあがっちゃって」 「え、あ、うん…」 まだ寝ぼけてるおれは、今の状況を理解することができなくて、ただただボーッとしていた。 なんで、けいとはいるんだろ…。 来るなんて一言も言ってなかったのに。 「ふふ、そんなに驚かないでよ。ただ、ゆうとがなかなか起きないから、あがらせてもらっただけ」 そんなにおれの反応がおもしろかったのか、けいとは小さく笑った。 .
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