202人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゆうと?いい加減、起きて。もう8時だよ」
「…ん…うぅ、」
誰かの声で目が覚めた。
いつのまにか寝てたみたいで、カーテンの隙間からは日差しがこぼれていた。
その眩しさに耐えながら、ゆっくりと目を開けると、見覚えのある顔が目の前にあった。
「…けいと?」
「あ…、起きた?ごめんね、勝手にあがっちゃって」
「え、あ、うん…」
まだ寝ぼけてるおれは、今の状況を理解することができなくて、ただただボーッとしていた。
なんで、けいとはいるんだろ…。
来るなんて一言も言ってなかったのに。
「ふふ、そんなに驚かないでよ。ただ、ゆうとがなかなか起きないから、あがらせてもらっただけ」
そんなにおれの反応がおもしろかったのか、けいとは小さく笑った。
.
最初のコメントを投稿しよう!