三味線

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「あ、うん。すごく御厨は上手だしね」 暁良は返答する。 「やっぱり、教える人が優秀と...」 岬野はそこで変な間を作る。 「だが、そのお前の吸収力も並外れていると俺は思う」 ベタ褒めされる。 暁良は少し、あわてふためいて「そんなことない」と言った。 以外と話せる奴なんだな。 風貌とは、性格がひっくり返っているようだ。口調が少し荒いが、言葉にとげがなく悪意もない。 岬野とは、うまく付き合っていこう。 暁良はそう思った。 「よしゃーッ!いくぞ」 不意に間をとり始めた。すかさず暁良も準備する。
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