1人が本棚に入れています
本棚に追加
「これが真実なら大助かりなんだけどなぁ……」
半分本気、半分冗談の心持ちのまま、ため息をついて扉に手をかけた
……はずだったのだが、
バタン!
勢いよく開いた扉に反応できず顔をぶつけ、そのまま地面に後頭部を打ちつける
「行ってきまー…ってあれ?君どったの?」
ひょっこり出てきたのはネコ耳のついたパーカーだった
「ケガしてるじゃん!どした!?どこで打った!?」
テンションの高いその声が結の頭に良く響く
「今まさにその扉で……って止めて頭に響くから揺さぶらないで!」
ああごめん、と声の主は両手を放す
「……それでウチに何か用?」
「…………それは……」
「さっきから誰と会話してんだ遥依?」
また扉から違う人が出てくる
なんだか後にはひけなさそうだった
最初のコメントを投稿しよう!