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今回の仕事は石版に記された文字の復元と解読
仕事の内容から見て赤城は即決したらしいが、依頼主がミカゲを名指しで依頼していたのも大きな要因だろう
「でもなんでミカゲさんのこと向こうは知ってたんですかね?前に来たことがある訳じゃないんですよね」
「会ったことはないが、知ってても不思議じゃないな、民族考古学の影の権威だし」
ミカゲのいうことによると、今出回っている古文書の解読は、半分ぐらいがミカゲによるものらしい
「と言っても私がまだ人間だったときのも含めて、だけどな」
ミカゲは石版を小脇に抱えて部屋の奥に進む
部屋の本棚に並ぶ本の中から唯一背表紙に何もかかれていない本を見つけ出し、その本を奥へ押し込む
本棚は地鳴りのような音と振動をしながら奥へ下がっていった
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