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「………なんでこんな仕掛けが?」
「この家の持ち主は私と同じく人類考古学者でな、そういう人の家には大体研究室が隠されているんだよ。何でかはこの先でおそらく起こるであろう出来事を見れば分かる」
本棚の奥には下へと続く階段が用意されていた
一人分の幅でひっそりと存在を示す明かり
壁は石で出来ていて押す仕掛けなどはこれ以上なさそうだった
奥に続く地下への階段を二人は進んでいく
外から音の遮断された中で、結の足音だけが響いていた
地下深くまで作られた階段の先にはいかにもな重く、暗い扉が待ち受けていた
どこと言わずとも赤錆の付いた鉄の扉
重く、ただ存在するだけのはずなのにそこからはただならない何かが発せられていた
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