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「少しだが恐怖を感じているようだな、それが正しい感覚だ」
ミカゲは結の顔に表れた警戒、怯え、不安ともとれる感情を見抜くとそう言って微笑んだ
「……?」
「つまりこの場所でそういう感情がでないのはこの場に慣れてしまっている。もしくは感情を正常に保てない者、と言うことだ。まぁどちらにせよ人外であることには変わりないんだけどな」
ミカゲは扉の溝に手をかけるて横に引っ張る
数センチ扉が動いた
中の様子はまだよく見えない
しかし中からはそれだけでも結の背筋を凍らせるほどのまがまがしさを放っていた
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