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ある日私は人並みにトイレに行きたくなる人間なので、外出先のデパートのトイレにいました。
そのトイレは個室に恵まれているとは言えませんが、2つの個室を所持していました。
私は暫く列に並び、開いた個室に滑り込み、落ち着いて用を足そうとしました……
なかなか足せません。
用を足そうとしました。
なかなか足せません。
ひねり出そうとしました。
なかなか出ませ……出ろよォォォォォァァッォォォッッ!!!
勿論声には出しません。
そうこうしている間に隣の個室の人は2人ほど入れ替わったでしょうか。
一向にひねり出せる気配がありません。
しかし、まだ後ろに並んでいた巨大な留学生の事を思うと、急に出せるような気がしました。
あの人が祖国に帰った時日本のトイレ行列は長かったなんて土産話をして欲しくないッッ!!!
出ろよォォォォォォェァァァァァッ!!!!!!!
その時です。肛門に走る微かな痛みと共に元気なバナナう○ち、そして
『ブリッッッ、ブリブリッッッッ、プシュォァァァァ』
という快音が鳴り響きました。
…………やらかしたぁぁァぁァァァァァァァッッ!!!!!!
何で?何でよ?何でなんだよぉォォォォッ!!!!
何でこのタイミングなんだよァァァァァァァァァァァァッッ!!!!!!!
もう個室を出るに出られません。
こうなったら最終手段です。この音を聞いた人が列からいなくなってからここ出ようと決心しました。
罪悪感に苛まれながらケータイを弄ること約10分。
そろそろいないだろうと個室を出ると、そこには列の留学生が。
アナタスゴイネ!!!外マデ聞コエテタネ!!!!
は……はぁ………
ああそうだよ!!そうですよ!!!
隠せるなんて微塵も思っていませんでしたよォォッ!!!思ってたとしても半分位ですよォッ!!!
つか、あれ?日本語??あの外国人日本語喋ったよなぁ??
お前留学生じゃねぇのかよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!!
終わり
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