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?「何がトップがもう決まったって?まだみんなとの闘いに勝ったわけでもないのに…………かってな真似しちゃったらこまるなぁ…。狐一族のトップ……翡翠…」
翡「……紅夜か……………」
突然決戦の場に響く声に翡翠は鋭く反応をしめす…。
その一瞬の隙をつき紫戯は残る力を振り絞った…。
翡「………!!…ちっ…!!!!紫戯……逃げんのか……」
紫「…逃げる?ふざけんな……体制を整えて出直すだけだ………!!!!!」
傷ついた身体を奮いたたせるように自慢の脚で紫戯は一瞬で翡翠の手から逃れ地面へと移動する…。
待ってましたとばかりに紫戯の周りを部下の雷狼達が囲み紫戯は唇を噛み締め撤退を開始…。
翡「…あの一族が僕のものになるのは……もうすぐだったのに………」
紅「よそ見してるなんてそうとう自分の力に自信がおありのようで………」
注意をそらしているとあっという間に空をうめつくすほどの八咫烏の群れが翡翠の目の前に広がる…。
その数万はいる真っ黒な鳥影のせいで暗黙の空はさらに闇を増し、真夜中と変わらぬように決戦上を染め上げた…。
紅「でもおもいません翡翠さん?雷狼一族一角の紫戯……。あいつはこの国の頂点に立つため、トップ同士の一騎打ちを望んだ…。」
真っ黒な鳥影の中、姿を現す一際の輝きを放つ真っ白な八咫烏のトップ、紅夜の姿は徐々に人型へと変化を成していく…。
翡「それがどうしたんだよ……紅夜…。」
距離をだいぶ詰めた紅夜の姿に翡翠は戦闘体制へと身を転じる…。
紅「ずる賢く計算高いとと言われている妖狐一族のトップならわかるはずでしょう……なんのために部下や仲間がいるんだと……一人で闘うよりも強力した方が強いに決まっているって事をね…!!!!」
紅夜の合図とともに八咫烏の群れが一気に翡翠へと襲いかかった
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