記憶

3/6
255人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
【保健室】 学園長「うちの学園付属にと買い取った海岸に、今朝方、この五人が打ち上げられていたという事ですか?」 保健医「はい…。見つけたのはうちの学園の何人かの生徒だったみたいで」 会議中、慌てて入ってきた教師に導かれ学園長と副長は保健室のある五つのベッドの前に立つ…。 その一つ一つのベッドには五人ほどの青年が横たわっていた…。 学園長「ゴホン…。不謹慎であるが死骸とかそんな物とかではないのか…」 保健医「はい…。それもすぐさま調べました…。ちゃんと息をし体温も温かい」 学園長の言葉に答えると同時に保健医はある一人の青年が横たわるベッドの脇に移動し被っていたシーツを剥がす…。 瞬間、その横たわる青年の美しすぎる横顔に学園長と副長は一同に息を飲んだ 学園長「この青年の名前は…?」 保健医「それが………打ち上げられていた時…この青年だけではなく残りの青年達も身体に服の一部さえもも残っていなくて………名前もわからないんです…ただ…。」 学園長「…ただ?」 保健医の指が青年の瞼へと宛てられ、そっと開かれる青年の瞳…。 その綺麗な瞳の色にまたしても大きく息を飲む学園長と副長…。 保健医「この青年の瞳は紫色をしてるんです……それにここにいる全員の青年にも瞳に特徴があり……」 助手により残りの青年達のシーツが剥がされる… 学園長「…!!!」 副長「皆…美しすぎる青年ばかり…だ…。」 眩しいくらいの美形五人組にもはや言葉はでないまま学園長は何かを探るように眉間にしわを寄せた…。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!