3人が本棚に入れています
本棚に追加
「もし我が突然消えてしまったら、主は、どうする?」
「ここで百年待っていよう」
「…百年経ってしまったら?」
「探す」
もし貴様が百年経っても帰って来ないなら、海をも越えて貴様を探す。
もし貴様がこの世に居ないのなら、どんな世界も渡って行って見付け出してやる。
「……」
「だが、」
そうやって貴様を見付けた時、貴様が幸せに過ごして居るなら、私は、
「貴様に気付かれぬよう、消えてやる」
「………」
「刑部?どうした?」
「…主は阿呆よ、アホウ」
「何とでも言え。私にはそれだけ貴様が大切なのだ。
……だか勝手に私の前から消えることは許さない」
「…ヒヒッ、あいわかった」
最初のコメントを投稿しよう!