第一話 「死んじゃいました」

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あれ……? ここは何処だ……? 視界に広がるのは一面の闇。 それ以外は何もない。 音が聴こえることもなければ、闇以外の何かが見えるわけでもない。 そもそも俺は……目を開けているのか? それすらも解らない。 ここは怖い。凄い不快な気分になる。 何も見えない、音も聴こえないと、こうも不快になるのか。 言うならば今は、視覚と聴覚を失った様なもの。不快なのも当然か。 早く光が欲しい。 いつもは五月蝿いと感じていた車の音が、こんなにも恋しく思うときが来るなんて……。 そもそも俺は……確か……。 深夜、小腹が空いた俺は、やっていたゲームをセーブし、コンビニ向かったんだ。 そして、適当にお菓子と飲み物を購入し、帰宅している最中に……。 「そう。お前は死んだ」
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