9人が本棚に入れています
本棚に追加
「だけど……ただ一つ……。一つだけ未練があるとするならば」
「するならば?」
「人生で一回でもいいから、モテたかったってことだな」
ハーレムは男の夢だ。
それを叶えられなかったのだけが、心残りと言えば心残りかもしれない。
いや、めっちゃ悔いてる。あー、女の子に囲まれた生活とか一回ぐらいしてみたかったー!
「……そ、そうか。ま、まあその夢、叶えられなくもないぞ」
「本当か!?」
俺は今までの無表情から一変。期待に満ち溢れた目で、光の珠である神様を見る。
「ああ、私は神だからな。但し、いくつか条件がある」
「ハーレムになるんだったら、何だって言うこと聞きます!」
もう少しで夢のハーレムライフが!
そう思うと、もう興奮が止まらない!
「決断が早くて何よりだ。こちらも時間がないのでな」
光の珠は、俺の周りをくるくると廻ると、また俺の目の前に戻り再び話始めた。
「条件一。お前にはこれから転生してもらう訳だが、元居た世界。つまり地球に転生する訳ではなく、他の世界に転生してもらう」
成る程。つまり異世界か。よっしゃ!
人生つまらないとか思っていた俺は、ゲームとか漫画とかの世界にかなり憧れていたりする。
これは、俺にとって特ばかりじゃないか!?
ついに、俺の時代がやって来たな!
最初のコメントを投稿しよう!