第一話 「死んじゃいました」

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「だけど……ただ一つ……。一つだけ未練があるとするならば」 「するならば?」 「人生で一回でもいいから、モテたかったってことだな」 ハーレムは男の夢だ。 それを叶えられなかったのだけが、心残りと言えば心残りかもしれない。 いや、めっちゃ悔いてる。あー、女の子に囲まれた生活とか一回ぐらいしてみたかったー! 「……そ、そうか。ま、まあその夢、叶えられなくもないぞ」 「本当か!?」 俺は今までの無表情から一変。期待に満ち溢れた目で、光の珠である神様を見る。 「ああ、私は神だからな。但し、いくつか条件がある」 「ハーレムになるんだったら、何だって言うこと聞きます!」 もう少しで夢のハーレムライフが! そう思うと、もう興奮が止まらない! 「決断が早くて何よりだ。こちらも時間がないのでな」 光の珠は、俺の周りをくるくると廻ると、また俺の目の前に戻り再び話始めた。 「条件一。お前にはこれから転生してもらう訳だが、元居た世界。つまり地球に転生する訳ではなく、他の世界に転生してもらう」 成る程。つまり異世界か。よっしゃ! 人生つまらないとか思っていた俺は、ゲームとか漫画とかの世界にかなり憧れていたりする。 これは、俺にとって特ばかりじゃないか!? ついに、俺の時代がやって来たな!
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