第一話 「死んじゃいました」

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ドリーム・ヒーローという能力について、神様から説明されたことを、簡単にまとめていくと。 異世界に転生したら、俺は一日三つまで願いを叶えられる。 但し、その効力は一日限りで、時計の針が零時になった瞬間。 それはもう、シンデレラばりの正確さで、願いは解けてしまうらしい。 例えば、俺が美人の超可愛い娘を沢山呼び出したとしても、それは一日経つと消え去ってしまうと言うわけだ。 また、零時になると同時に、使用回数も三回に回復するらしい。 ただ、使用者。つまりは、俺の力を大きく越えてしまうような願い事。夢は、複数の願いの使用数を消費することもあり、叶えられない夢も有るみたいだ。 試しに「俺がその異世界で最強にしてくれって頼んだら、願い何個分?」 って尋ねたら、「500個分」とか言う返答が返ってきた。 これじゃ、ハーレムになれねぇじゃねぇかぁぁぁあああっっっ!!! とか思った人がいたら、その人はまだまだハーレムに対する思いが、想いが足りていない! これから毎朝、家を出る前に自分が好きな人。二次元でも、三次元でも、四次元でも何でもいい。 その好きな人を最低でも三人は思い浮かべて、毎朝出掛ける前に玄関で一人ずつ名前を呼んでから家を出なさい。 そうすれば、きっとハーレム神は君に味方してくれるだろう……。 そう。今の俺のように。
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