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砂浜を歩いた結果、分かったことは何もないということだった。
発見したものと言えば、一つは崖にある小さな洞窟らしきもの。
もう一つ発見したのは林の中へと続く一本の獣道。
しかしそんなものをこの夜更けに辿ればどうなるかは分からない。
なので、砂浜で夜を明かすことにした。
そのまま寝るのは危ない気もしたので、火を着けようと試みる。
サバイバルのテレビで見たことがあるだけだったが、意外なことに簡単に火はおこせた。
近くに木はいくらでも落ちているので、それらを広い集めて近くに置いておいた。
そして火の傍で身体を横にする。
「・・・寒い。」
そこは今まで居た場所と同じく、真冬のような寒さだ。
いくら炎がすぐそこにあるとは言えど、海の近くということもあり凍えてしまいそうだった。
家があるだけであれだけ暖かいということを青年は初めて知った。
その後も色々な事を考えてしまい、結局起きたまま夜明けを迎えてしまった。
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